北斗の拳 愛深きゆえに墜つ!の巻

名シーン|2021/10/13 posted.

この話のラスボス的存在の聖帝サウザー。
「南斗六聖拳の「極星」として君臨し、彼自身の拳の技量からも「南斗最強」とされ、南斗鳳凰拳の使い手。
暴虐の限りを尽し、帝王に愛などいらぬと言い切る冷酷非情な思想の持ち主。そんな彼の有名なセリフがこちら。

「愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!! 愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!!」

冷血な帝王のセリフではあるが、どこか共感できてしまうのは僕だけでしょうか?誰もが失恋した時は悲しくて悲しくて胸が苦しくなるんじゃないでしょうか? 僕なんかは失恋した時は、街中を幸せそうに歩くカップルに腹が立ち、殺意さえ覚えたもんです。

彼はなぜにもこんなに非情な男になってしまったのか・・・。それには理由がありました。 かつて孤児だったサウザーは先代の南斗鳳凰拳伝承者のオウガイに拾われ、伝承者となるべき子供して育てられました。サウザーは厳しいながらも深い愛情を注ぎ続けたオウガイを実の父のように慕いました。

15歳になった時、サウザーは鳳凰拳伝承者の「継承の儀」を受けます。その内容とは、「目隠ししてこれから襲い掛かる敵を倒せ」と言うものでした。

言い付け通りにその敵を倒し、目隠しを取ると・・・

そこには倒れているオウガイの姿が。一子相伝の拳故に先代は次代の継承者の手によって命を断たれねばならない――それが南斗鳳凰拳の掟でありました。

多感な年頃にこんな出来事を経験してしまうと、そりゃー心は崩壊してしまうでしょう。サウザーは「こんなに苦しいのなら悲しいのなら……愛などいらぬ!」と泣き叫びます。

見事な非情なる独裁者へと変貌の完成です。

そんなサウザーが遂に、師・オウガイの亡骸を安置された己の権力の象徴である巨大なピラミッドの建造「聖帝十字陵」にてケンシロウと最後の決戦に挑みます。

サウザーは戦いを優勢に進めるも、激闘の末ケンシロウとの戦いに敗れてしまいます。死期を悟ったサウザーはケンシロウに「愛や情は哀しみしか生まないんじゃないのか?」と疑問を投げかけます。

その問いにケンシロウは答えます。

「哀しみや苦しみだけではないおまえもぬくもりをおぼえているはずだ。」

死の間際、ケンシロウの言葉から、サウザーの顔からは険しさがなくなり、
涙を流しながらオウガイの亡骸に寄り添い、崩壊する十字陵と運命を共にしました。

この言葉にはサウザーだけでなく僕の荒んだ心も救われました。
これから女性に振られたときは素直に復縁したいと頼んでみようとおもいます。



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